はじめに
記事の概要
Nintendo Switch・PS4にBluetooth無線ヘッドホンを接続する方法についてお話します。
また、低遅延を実現する機器の選び方や、Bluetoothの低遅延用規格についても紹介します。
主にNintendo Switchにフォーカスして書いていますが、PS4についても同じ方法で接続可能です。筆者はPS4とSwitchを同じ方法で無線化しています。
無線キーボードを簡単に接続する方法についても書いています。よろしければどうぞ。
【設定不要】Switchに簡単に接続できる無線キーボードを買った
無線ヘッドホン、便利です
利便性
有線ヘッドホンだと、ちょっとした離席(お茶を取りに行ったり、配信を付けに行ったり)の際にもいちいちヘッドホンを外さないといけません。
それくらいはずせばいいじゃないかと思う人もいると思うのですが(私も以前はそうでした)、線を気にせずに動き回れるというのは、思った以上に快適でした。
安全性
有線ヘッドホンだと、家族やペットが移動時に線にひっかかってしまうことがあります。
小さいお子さんがいる家庭だと、より注意する必要があるでしょう。
接続方法
詳細は後述しますが、Switchには直接Bluetoothヘッドホンを接続することができません。
なので、
- Switch本体、またはTVからの音声を、Bluetoothトランスミッターを使ってBluetooth信号に変換
- Bluetoothヘッドホンで受信
という手順で接続を行います。
なんだかややこしそうに思えますが、難しくないです。トランスミッターとヘッドホンを買えば終わりです。
無線ヘッドホンの遅延について
Bluetoothヘッドホンというと、「遅延があるからスプラトゥーンとかのゲームには不向きなんでしょ?」というイメージがあるかと思います。結論からいうと、買うヘッドホンを選べば全く問題にはなりません。
具体的には、aptX-LLに対応したBluetooth機器を揃えることで、低遅延+無線を実現することができます。
aptX-LLとは
aptXとは、Bluetoothの通信規格(情報を送受信する約束事のようなもの)の一種です。そして、aptX-LLは、aptXの中でも低遅延であることを目指した規格です。
aptX≠aptX-LL、aptX-HD≠aptX-LLです。要注意。
aptX-LLは、通常200msであると言われているBluetoothの遅延を40ms以下にした規格です。
40msというと、60fpsでいうところの2フレーム+α。スプラトゥーンでいうと、2フレームはハイドラントの連射速度(弾と弾の間隔)の1/2です。めちゃくちゃ小さいですね。
40msはあくまで規格の上限値なので、実際にはこれより小さい値になります。
買ったもの
TROND Bluetooth ヘッドホン V4.2
TROND Bluetooth ヘッドホン V4.2を購入しました。
こんな感じの箱に入っていました。
ケースがさらにビニールで梱包されています
ロゴ入りのケースに入っています。
内容物はこんな感じ。充電用のケーブルは付いていますが、ACアダプタは付属していないので、スマホの充電器やPCに接続して充電しましょう。
本体は樹脂+金属質で軽く、安っぽさがなくていい感じです。
TROND 2-in-1 Bluetooth トランスミッター
TROND 2-in-1 Bluetooth トランスミッターを購入しました。
Bluetoothトランスミッターとは、
- アナログ音声をBluetooth信号に変換して発信する
- Bluetooth信号を受信してアナログ音声に変換する
という機能をもった機器のことです。
TROND 2-in-1 Bluetooth トランスミッターは、この「受信側・発信側」を同時にこなすことができる(=2 in 1)トランスミッターなのです。
今回は「発信側」、つまり、TVやSwitchからの音声信号をBluetooth信号に変換して発信する機能を利用します。説明書の図でいうと以下のような感じです。英語なのでわかりにくいですね。
とにかくSwitchかTVのイヤホンジャックに、付属のケーブルを使ってこのトランスミッターを刺しこめば終わりです。簡単!
外装。
外装の側面にある表示。保証期間の長さと返金の表示が安心感があります。
ちなみにサポートは非常に丁寧で、不満があれば実際返金に応じてもらえます。後述します。
開封。サイズ感はこんな感じ。かなり小さいです。
見えづらいですが、箱の中にスポンジがつまっていて、その中に本体がちょこんと収まっています。
内容物はこんな感じ。ヘッドホン同様、ACアダプタはありません。
使ってみての感想
実体験:サポートが親切
購入した初日、たまに音声が途切れることに気づきました。しかし気にするほどではなかったのでまあいいかと思っていたところ、翌日Amazon経由でTRONDから「音声が途切れるなどで困ってはいないか」という内容のメールが届きました。
そのとおりだと返信すると、「本体側(TV)の音量を上げ、ヘッドホン側の音量を下げることで改善するので試してみてほしい」というアドバイスが返ってきました。このとおりにすることで、音声の途切れは全く起こらなくなりました。
すべて日本語でのやりとりでしたし、困ったことがあれば対応したいという姿勢が伝わってきたので、今後故障などが発生したとしても安心できるなと感じました。
遅延が気にならない!
筆者がXパワー2200前半のエンジョイ勢だからかもしれませんが、有線ヘッドホンを使っていたときと比較して遅延は全く気になりませんでした。
音質がいい
このヘッドホンを買うまではオーディオテクニカの3万円くらいするヘッドホンを使っていましたが、長く使って劣化していたのもあるのか、音質が落ちたとは全く思いませんでした。
しっかりとオーケストラ音源などを聴き比べれば値段なりの違いは見えてくるのでしょうが、少なくともスプラトゥーンをするうえでは全く問題ない、しっかり迫力のある音質です。
有線での利用もできる
ヘッドセット・トランスミッターともに充電しながらの使用が可能です。
また、ヘッドホンについては、イヤホンジャックを備えているため、充電が切れていても有線で使用することができるので、うっかり充電し忘れても安心です。
相性問題が起きない
トランスミッターとヘッドホン、両方とも同じメーカー「TROND」のものを購入したので、接続がスムーズです。
初回接続もすぐに終わりましたし、混線や切断、接続できない不具合を起こしたことはこの3ヶ月毎日使っていて1度もありませんでした。
TRONDでなくてもいいですが、トランスミッターとヘッドホンは同じメーカーのものを買うのが無難だと思います。
Q&A
Switchに直接繋げないの?
Switchは、Bluetooth機器との接続には対応していません。任天堂公式Q&Aでも、「お使いいただけません」と回答されています。
以下はキーボードの例ですが、ヘッドホンについても同様です。
ただし、この「お使いいただけません」は、「本体とBluetoothヘッドホンだけでは接続できない」という意味です。Bluetoothトランスミッターを介せばばっちり使えます。
手持ちの無線ヘッドホンがあればBluetoothトランスミッターだけ買えばいい?
△です。
スプラトゥーンのように、シビアなスピードで進むゲームでなければ、どんなBluetoothヘッドホンでも問題ないと思います。
ただし、Bluetooth機器の接続には相性があるようなので、可能であれば受信側と送信側で同じメーカーの機器を使ったほうがより安心ではあります。
また、遅延が気になるようなら、aptX-LL対応のヘッドホンを別途用意したほうがストレスなく楽しめると思います。
Bluetooth接続のテレビ持ってる。無線ヘッドホンだけ買えばいい?
こちらも△です。
上記と同様ですが、テレビがaptX-LLに対応していれば低遅延での音声送信ができますが、aptX-LLは新しい規格であり、対応しているテレビは極わずかです。
aptX-HDに対応しているものは多々あるようですが、前述のとおりこれはaptX-LLとは別モノであり、低遅延用の規格ではありません。
もちろん遅延を気にしないのであれば、わざわざトランスミッターを買う必要はありません。
一度テレビのBluetoothを使った接続を試してみて、イマイチだったらTROND 2-in-1 Bluetooth トランスミッターを追加購入するという方法でもいいかと思います。
aptX-LLに対応したものを選ぼう
ヘッドホン、トランスミッターともに、aptX-LLに対応したものを使う必要があります。
aptX-LLについてはaptX-LLとはをお読みください。
「買ったもの」で紹介した以下のヘッドホン・トランスミッターは、どちらもaptX-LLに対応したものです。
まとめ
低遅延かつ無線ヘッドホンの環境を整えるために、aptX-LLというBluetooth規格が重要であるということをお話ししました。
筆者はTRONDというメーカーのBluetooth ヘッドホン V4.2と2-in-1 Bluetooth トランスミッターを購入し、製品の品質、サポートの品質ともに満足しています。
皆さんも是非aptX-LLヘッドホンで快適なNintendo Switch生活をお送りください。
ヘッドホンが無事無線化できたら、無線キーボードもおすすめです。
【設定不要】Switchに簡単に接続できる無線キーボードを買った